商品写真2枚では売れない?写真活用術
- TADA Masayuki
- 6月17日
- 読了時間: 5分
こんにちは、合同会社多田EC支援事務所の多田優之です。
企業支援の現場でネットショップの相談を受けていると、よく見かけるのが「商品写真が2、3枚しかない」というケースです。事業者さんに「なぜ写真が少ないんですか?」と聞くと、「写真を撮るのが大変で...」「これくらいで十分かと思って...」という答えが返ってきます。
でも実は、この商品写真の枚数って、売上に直結する重要なポイントなんです。今回は最新のEC業界のトレンドを踏まえて、商品写真の「適切な枚数」と「効果的なパターン」について、食品と日用雑貨の2つのジャンルでお話しします。
※ChatGPT o3Pro、Claude Sonnet4、Gemini2.5Pro、Genspark、Manus、Perplexityにて作成・編集

Soraで作成
なぜ2、3枚では足りないのか?
結論から言うと、現在のネットショップでは最低でも5枚以上の商品写真が必要です。これは私の個人的な意見ではなく、業界全体のトレンドなんです。
数字で見る現在のトレンド
BASEの調査によると、売れているショップは5枚以上の商品画像を掲載しています。さらに、Amazonでは商品写真6枚+動画1本という構成を推奨しているほどです。
なぜこんなに枚数が必要になったのでしょうか?
理由1:お客さまの不安を解消するため
ネットショップでは商品を手に取って確認できません。だからこそ、写真でその不安を解消する必要があります。「どのくらいの大きさ?」「質感は?」「実際に使うとどんな感じ?」といった疑問に、一枚一枚の写真で答えていくイメージです。
理由2:購入率が大幅に向上する
複数の調査結果を見ると、商品画像5枚以上で店舗の平均月商に1.5倍以上の差が出ているケースもあります。つまり、写真への投資は確実にリターンが期待できるんです。
食品の場合:7〜8枚で「美味しさ」を伝える
食品のネット販売で最も重要なのは「シズル感」です。お客さまに「美味しそう!」「食べてみたい!」と思ってもらうことが何より大切ですね。
食品に必要な写真パターン
1. パッケージ写真(1枚)
お客さまが実際に受け取る商品の状態です。正面からしっかりと撮影して、商品名やブランドが分かるようにしましょう。
2. 商品の詳細写真(2〜3枚)
パッケージの裏面(原材料や栄養成分表示)
開封した状態
商品そのもののアップ(質感や色合いが伝わるように)
3. 調理・盛り付け例(2〜3枚)
ここがシズル感を演出する最重要ポイントです。美味しそうに盛り付けた写真、湯気が立ち上がる様子、断面が見える写真など、食欲をそそる演出を心がけましょう。
4. 使用シーン写真(1〜2枚)
食卓に並んだ様子や、家族で食べている風景など、商品がある豊かな生活をイメージできる写真です。
食品撮影のちょっとしたコツ
私も最初は写真が苦手だったのですが、食品撮影には簡単なコツがあります。
自然光を活用する:窓際での撮影が一番きれいに撮れます
斜め45度から撮る:立体感が出て美味しそうに見えます
湯気や水滴を演出:温かさや新鮮さが伝わります

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日用雑貨の場合:6〜8枚で「便利さ」を伝える
日用雑貨では、商品の機能性と「この商品があることで生活がどう変わるか」を伝えることが重要です。
日用雑貨に必要な写真パターン
1. 商品単体写真(2〜3枚)
正面からの全体像
斜め45度からの立体的な写真
細部の質感や機能部分のアップ
2. サイズ感を伝える写真(1枚)
手に持った状態や、スマートフォンなど身近なものとの比較写真。これがあるだけで「思っていたより大きかった(小さかった)」というクレームが減ります。
3. 使用シーン写真(2〜3枚)
実際に使っている様子や、部屋に置いた状態など。お客さまが「うちでも使えそう」と想像できる写真が効果的です。
4. Before/After写真(必要に応じて)
収納用品なら片付く前と後、清掃用品なら使用前と後など、商品の効果が一目で分かる写真です。
日用雑貨撮影のポイント
白背景で統一感を出す:商品が際立ち、プロっぽく見えます
機能を分かりやすく見せる:どう使うのかが一目で分かる角度で撮影
ライフスタイルを提案:この商品がある豊かな暮らしをイメージさせる
写真枚数を増やすときの実践的なアドバイス
「そうは言っても、写真を撮るのは大変...」という声をよく聞きます。私自身、昔は写真が苦手だったので、その気持ちはよく分かります。
段階的に増やしていく方法
ステップ1:まずは最低限の5枚から
メイン写真(商品全体)
詳細写真(アップ)
サイズ感の写真
使用シーン写真
パッケージ写真
ステップ2:慣れてきたら8枚を目指す
より多角的な情報を提供することで、お客さまの購入への安心感がグッと高まります。

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スマホでも十分にきれいに撮れます
最近のスマートフォンのカメラ性能は本当に優秀です。私もセミナーでお伝えしているのですが、高価な機材がなくても、工夫次第で売れる写真は撮影できます。
大切なのは「お客さまの立場に立って考える」ことです。この商品を買おうと思ったとき、どんな情報があったら安心できるでしょうか?その答えが、必要な写真の枚数とパターンを教えてくれます。
まとめ:写真は投資、でも必ず返ってくる
商品写真を充実させることは、確実に売上アップにつながる投資です。
食品:7〜8枚でシズル感と安心感を両立
日用雑貨:6〜8枚で機能性と使用イメージを伝える
共通:お客さまの不安を一つずつ解消していく設計
私が支援している事業者さんの中にも、商品写真を見直しただけで売上が2〜3倍になったケースがあります(複合要因もありますが・・)最初は大変に感じるかもしれませんが、一度仕組みを作ってしまえば、継続的に効果を発揮してくれます。
どうしても苦手な場合は、クラウドソーシングで依頼するのもアリです。セミプロのカメラマンさんでもいいので、知人や友人にお願いするのが一番いいと思います。
(しっかり報酬は支払ってあげてくださいね!)
(おまけ)
6つの生成AI(有料版)にて作成したスクショを置いておきますね
ChatGPT o3Pro https://chatgpt.com/

Claude Sonnet4 https://claude.ai/

Gemini2.5Pro https://gemini.google.com/

Genspark https://www.genspark.ai/

Manus https://manus.im/

Perplexity https://www.perplexity.ai/

企業支援の現場でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください
商工会や金融機関での専門家相談、企業研修、セミナー講師など、様々な形で企業支援に携わらせていただいています。ネットショップの写真撮影から販路開拓まで、実務に直結するサポートをご提供します。
合同会社多田EC支援事務所
お問い合わせ: https://www.ectada.co.jp
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