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AIエージェントで業務資料を効率化!3つのサービス比較レポート

  • 執筆者の写真: TADA Masayuki
    TADA Masayuki
  • 6月12日
  • 読了時間: 6分

こんにちは、合同会社多田EC支援事務所の多田優之です。


企業支援機関の皆さん、事業者向けの報告資料や説明資料の作成って時間かかりますよね?私も年間300件の相談対応をしている中で、「相談結果をまとめる資料」「事業者に渡す説明資料」「上司への報告書」など、様々な資料作成に追われています。その大変さは痛いほど分かります。


でも最近、AIエージェントサービスを使ってみたら、これまでの常識が覆されました。今回は「ChatGPT×起業セミナー」の資料を例に、3つの異なるAIエージェントサービスで作成してみた実体験をレポートします。どのサービスがどんな特徴を持っているのか、企業支援の現場で使えるのか、リアルな比較をお伝えしますね。


※機密情報の漏えいには十分気をつけて、対策をうって取り組んでおります

※Soraで作成



そもそもAIエージェントサービスって何?


AIエージェントサービスとは、文章を入力するだけで自動的にプレゼンテーション資料を作成してくれるサービスです。今回試したのは以下の3つです:


  • Genspark:検索とプレゼン作成を融合した革新的プラットフォーム

  • Skywork:DeepResearchテクノロジー搭載の次世代AIオフィススイート

  • Manus:自律型AIエージェントのスライド作成機能

    ↑Claude4 Opus・Researchにて文章作成


従来なら、PowerPointを開いて一枚一枚スライドを作って、レイアウトを調整して…という作業が必要でしたが、これらのサービスは文章を放り込むだけで完成形まで持っていってくれるんです。事業者説明用の資料や、上司への報告書、研修資料など、様々な用途に活用できます。




実験の手順:o3とOpusで文章作成→3つのAIで資料化


まず、セミナーの構成と内容をChatGPT o3とClaude4 Opusで作成しました。60分のセミナー構成、各パートの詳細、スライドの枚数(20枚)まで細かく設定したテキストです。この段階で約3,000〜4,000文字程度のしっかりとした原稿ができました。


その原稿をそのまま3つのAIエージェントサービスに投入して、どんな資料ができるかを比較してみました。


※テキスト量ですが全6ページ o3は4,326文字、Claude4 Opusは3,872文字でした


※Genspark 最初の10枚 https://www.genspark.ai/


※Skywork 最初の10枚 https://skywork.ai/


※Manus 最初の10枚 https://manus.im/




各サービスの特徴と使い勝手


Genspark:検索とプレゼンの融合が秀逸

元Baidu幹部が立ち上げただけあって、検索機能の充実ぶりが際立っていました。月間アクティブユーザーの26.39%が日本市場という点も、日本人の使い方を相当研究して作られていることを物語っています。

3つの中で一番バランスが取れていると感じました。ただし、少し容量・ボリュームが多い印象で、情報過多になりがちです。アイコンや図表の使い方が上手で、視覚的に分かりやすい資料になっています。


Skywork:次世代AIオフィススイートの実力

2025年5月にグローバル展開を開始したばかりのSkyworkは、まさに次世代のAIツールという印象でした。

私が書いた内容をほぼ全て盛り込んで、さらに関連情報まで追加してくれるのは圧巻でした。料金は月額支払いではなく、唯一クレジットチャージ制なのがうれしいポイントです。


Manus:シンプルでビジネス向け

実はスライド作成専用ツールではなく、汎用的な自律型AIエージェントなのですが、スライド作成の完成度が非常に高いんです。

3つの中で一番シンプルでビジネス向けに向いていると感じました。無駄な装飾がなく、企業支援の現場で使う資料にはぴったりです。

デザインも洗練されていて、特に事業者向けの説明資料や上司への報告書には最適だと思います。以前は招待制でしたが、現在は一般利用可能になっているので、すぐに試すことができます。

↑Claude4 Opus・Researchにて作成




「背景を白に」プロンプトの効果


最初に作成された資料は、どれもカラフルで現代的なデザインでした。でも企業支援の現場では、もう少し落ち着いたデザインの方が好まれることが多いんです。

そこで「背景を白にして、ビジネス向けの落ち着いたデザインにしてください」というプロンプトを追加して再作成してみました。


結果は予想以上でした。3つのサービスともしっかりと指示を理解して、企業研修で使えそうなシンプルなデザインに変更してくれたんです。


※Genspark 最初の10枚 https://www.genspark.ai/


※Skywork 最初の10枚 https://skywork.ai/


※Manus 最初の10枚 https://manus.im/




実際の作業時間を比較してみると…


従来の方法(PowerPointで1から作成):約4-5時間

  • 構成検討:1時間

  • スライド作成:2-3時間

  • デザイン調整:1時間


AIエージェント活用:約1時間10分〜30分

  • 文章作成(ChatGPT o3/Claude4 Opus):20分

  • 各サービスでの生成:各10-20分

  • PowerPointでの修正作業:40-50分


約1/3の時間短縮になりました。ただし、ウェブで見かける「簡単にできる」という情報とは違い、実際にビジネスで使える資料にするには、PowerPointに移した後の修正作業が40-50分程度は必要でした。それでも大幅な時間短縮は間違いありません。




どのサービスを選ぶべき?用途別の使い分け


実際に3つのサービスを使ってみて分かったのは、それぞれ明確に適用分野が異なるということです。


Genspark がおすすめなケース

  • 最新情報を含む市場動向資料

  • 無料版から試したい初心者

  • 検索機能を重視した調査資料

  • 情報量の多い詳細資料


Skywork がおすすめなケース

  • 詳細な事業者向け説明資料

  • 上司への包括的な報告書

  • PowerPointでの後編集を重視する場合

  • 予算を抑えつつ高品質な資料を作りたい


Manus がおすすめなケース

  • シンプルな事業者向け説明資料

  • 上司への簡潔な報告書

  • ビジネス向けの洗練されたデザインが必要

  • 高精度なAI機能を活用したい

    ↑Claude4 Opus・Researchにて作成



企業支援の現場での活用可能性


実際に作成された資料を見て、「これなら実務で使える」と感じました。特に:


緊急の資料作成が必要な場面

急遽事業者への説明資料が必要になった、上司からの報告依頼があった、といった場面で威力を発揮しそうです。


複数パターンの提案が必要な場面

事業者に複数の支援案を提示したい時に、それぞれ異なるAIサービスで作成すれば、違ったアプローチの資料を効率的に作れます。


定型業務の効率化

毎月の活動報告や定期的な事業者向け説明会資料など、定型的な業務の効率化には確実に役立ちます。




注意点と限界も正直にお伝えします


内容の最終チェックは必須

AIが生成した内容には、事実と異なる情報が含まれる可能性があります。特に数値や固有名詞は要チェックです。


PowerPointでの修正作業は必要

どのサービスも、PowerPointに移した後の修正作業は40-50分程度必要でした。フォントサイズや文字の配置、組織のブランドカラーへの対応など、細かい調整は手作業が欠かせません。


完全自動化は現実的ではない

「ボタン一つで完成」ではなく、「効率的な下書き作成ツール」として捉えるのが現実的です。




まとめ:AI時代の業務効率化術


今回の実験を通じて、AIエージェントサービスの可能性を強く感じました。完璧ではないにしても、「1/3程度の時間短縮で80点の資料を作る」ことができれば、企業支援の現場では十分に価値があります。


浮いた時間で、より本質的な支援業務に集中できるようになるはずです。事業者との面談時間を増やしたり、より丁寧な相談対応ができれば、支援の質も向上しますよね。

企業支援機関の皆さんも、一度試してみることをお勧めします。特にGensparkは無料版から始められるので、初めての方でも使いやすいと思います。


私も今後の業務では、これらのツールを積極的に活用していこうと思います。AI時代の新しい働き方を、一緒に模索していきませんか?




AIツールの活用方法や、業務資料作成でお困りの企業支援機関の皆さん、お気軽にご相談ください。今回試した各サービスの詳細な使い方や、実際に作成した資料もお見せできます。




【お問い合わせ】

合同会社多田EC支援事務所 📧 https://www.ectada.co.jp

AI活用支援・業務効率化サポート承ります

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