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AppSheet OAuth認証エラーの完全解決ガイド【Claude利用】

  • 執筆者の写真: TADA Masayuki
    TADA Masayuki
  • 6月7日
  • 読了時間: 6分

こんにちは、多田優之です。


今回のブログは、「コレって役に立つのかな?」と思いながらも自分への備忘録を兼ねて投稿しますね。


Google AppSheetで構築した業務アプリが「Unable to load App」エラーで開けなくなった場合の解決方法を、実際の対応事例をもとに詳しく解説します。

Googleのノーコードアプリ「AppSheet(アップシート)」を活用している初心者の方に向けた実践的なトラブルシューティングガイド?です。


※私の、今日の実話です



解決結果(先に結論)


問題:PC上でAppSheetアプリが「OAuth 2認証エラー」で開けない ※ここで30分ほど経過

原因:Google Workspace組織設定でAppSheetがブロックされている ※Claudeへ聞く

解決:管理コンソールで2つのAppSheetクライアントIDを信頼できるアプリとして設定

所要時間:設定作業65分+反映待ち25分=約1時間半🕔




今回の事例:旅費精算システムでの発生


システム構成

  • 用途:組織の旅費規程に沿った「出張日報兼精算報告書」

  • 技術構成:Googleフォーム → スプレッドシート → AppSheet連携

  • 運用:月次で別シートにデータ転記、承認フローあり


エラー発生の背景

複数のGoogleアカウント(Workspace組織用+個人用×3つ)を使い分けている環境で、以下のような操作後にエラーが発生:

  • Geminiの履歴削除のため過去のアクティビティを整理

  • Google設定の見直し作業

  • 久しぶりにAppSheetアプリにアクセス(2週間ほど)


重要:複数アカウント環境では認証情報の混在が原因となる場合があります。

※出所:Google AppSheet



どんな時にこのエラーが起きるのか?


典型的な発生パターン

  • 久しぶりにAppSheetアプリを開いた時

  • 組織のGoogle Workspaceセキュリティ設定が変更された後

  • 複数Googleアカウントの切り替え後

  • Google設定やアクティビティ履歴を整理した後

  • 月次でスプレッドシート内の別シートにデータ転記した後

  • 認証トークンの有効期限が切れた時


エラーの症状

Unable to load App
OAuth 2 Authentication Error
Error Code: 401 - Invalid Credentials

画面が無限ループし、何度リロードしても同じエラーが表示されます。



※ここでスマホ画面を確認するも、一瞬画面が出て喜ぶが更新時にエラー表示で無限ループ



段階的な解決手順


ステップ1:現状確認とアクセス復旧


Q. まず何から始めればよいですか?

  1. エラー画面のURLを直接編集

  2. https://www.appsheet.com/account/account にアクセス

  3. アプリ一覧画面(portfolio/apps)にたどり着けるか確認

これでAppSheetの管理画面にアクセスできれば、次のステップに進めます。



ステップ2:エラーの詳細確認


Q. エラーの原因を特定するには?

  1. 問題のアプリで「Edit in new tab」を選択

  2. Data → Tables でデータソースを確認

  3. Source Pathで「- browse for more data -」を選択

ここで「Google 403エラー(アクセス権限なし)」が表示される場合、組織レベルでのアクセス制限が原因です。

admin_policy_enforced エラーが表示される場合:組織管理者権限での対応が必須となります。



ステップ3:Google Admin Console での設定変更


Q. 組織設定でAppSheetを許可するには?

前提条件

具体的な設定手順

  1. 管理コンソールにアクセス

  2. APIアクセス制御画面に移動

    • 「セキュリティ」→「APIの制御」→「アプリのアクセス制御」

  3. 新しいアプリを追加

    • 「新しいアプリを設定」をクリック

    • 以下の2つのAppSheetクライアントIDを追加:

アプリ名

クライアントID(一部マスク)

AppSheet

3762*******0902-xxx...googleusercontent.com

Google AppSheet

9533*******2797-xxx...googleusercontent.com

  1. 信頼設定

    • 両方のアプリを「信頼できる」として設定

    • 「保存」をクリック

セキュリティ注意:実際のクライアントIDは機密情報として扱い、必要時のみ組織内で共有してください。



ステップ4:設定反映の確認


Q. 設定がいつ反映されますか?

  • 通常5-15分で反映

  • 反映中はエラーが継続する場合がある

  • 15分後にAppSheetアプリを再度開いて確認



よくある追加トラブルと対処法


複数アカウント環境での注意点


症状:設定後もアカウント認証で混乱

対処法

  1. ブラウザでGoogle アカウントからいったんログアウト

  2. 組織アカウントのみでログイン

  3. AppSheetに再アクセス

  4. 必要に応じてブラウザのキャッシュクリア



データソースの再接続が必要な場合


症状:設定後もデータが表示されない

対処法

  1. アプリエディターでData → Tables

  2. データソースを一度削除

  3. 同じスプレッドシートを再選択

  4. 「Save」で保存



月次運用での注意点


問題:毎月同じスプレッドシート内の別シートにデータを転記している場合

対策

  • データソースの参照範囲確認が必要

  • 可能であれば単一シートでの継続運用に変更

  • 自動化スクリプトの活用を検討



※複数アカウントが呼び出されて、本来のGoogleアカウントに繋がらず困りました


予防策とベストプラクティス


組織レベルでの予防策

  1. 事前のアプリ許可設定

    • 新規導入時に必要なアプリを一括設定

    • 定期的なアクセス権限の見直し

  2. 管理者権限の適切な配布

    • 複数名での管理体制構築

    • 緊急時対応マニュアルの整備


運用レベルでの予防策

  1. 定期的なアクセス確認

    • 最低月1回のアプリ動作確認

    • データバックアップの取得

  2. 複数アカウント環境の管理

    • 業務用・個人用アカウントの明確な使い分け

    • ブラウザプロファイルの活用

  3. エラー発生時の初動対応

    • エラーメッセージのスクリーンショット保存

    • 発生日時と直前の操作内容の記録




トラブルシューティングでの生成AI活用


今回の事例では、生成AI(Claude)を活用したトラブルシューティングが効果的でした。


生成AIを活用する際のポイント

  1. エラーメッセージの正確な情報提供

  2. システム構成と環境の詳細説明

  3. 試した対処法の具体的な記録

  4. 組織の制約条件の明示


技術的な問題解決では、豊富な事例データベースを持つAIツールが有効な場合があります。


※無事解決した際に、Claudeさんは一緒に喜んでくれました!



今回のまとめ


AppSheetのOAuth認証エラーは、多くの場合Google Workspace組織設定の問題です。管理者権限があれば30分程度で解決できますが、複数アカウント環境や設定変更履歴も考慮した原因分析が重要です。


次のアクション

  • [ ] 組織のGoogle Workspace設定を確認

  • [ ] AppSheetアプリの動作テスト実施

  • [ ] 複数アカウント環境の整理

  • [ ] 緊急時対応マニュアルの作成

  • [ ] 他の社員への情報共有



困った時の相談先

技術的な問題で解決が困難な場合は、以下を活用してください:

  • Google Workspace サポート

  • 地域のIT支援専門家

  • 生成AIツール(適切な情報提供のもと)

  • 同業他組織での事例共有



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同様のトラブルでお困りの支援機関の方は、ぜひ情報共有や個別相談をお気軽にお声がけください。



注意事項:組織の機密情報やアクセス権限に関わる設定変更は、必ずセキュリティポリシーに従って実施してください。

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