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事業者さんこそ知ってほしい「IPA」の使い方まとめ

  • 執筆者の写真: TADA Masayuki
    TADA Masayuki
  • 6月4日
  • 読了時間: 4分


こんにちは。多田です。


今回は、中小企業や小規模事業者、自治体の皆さんに是非とも知ってほしい「IPA(情報処理推進機構)」の活用方法について、わかりやすくご紹介します。


「名前は聞いたことあるけど、何してるところ?」「うちみたいな小規模事業者にも関係あるの?」という方もいらっしゃると思います。私自身も、はじめはセキュリティやITの専門家向けの機関かな…と思っていたのですが、実際に調べてみると 驚くほど“今すぐ無料で使える”支援が揃っているんです。


今回は、そんなIPAのサービスの中でも特に現場で使いやすいもの、経営に役立つものを4つの視点で整理してみました。

※Soraで作成



IPAってどんな組織?実は中小企業の味方


IPAの正式名称は「独立行政法人 情報処理推進機構」で、経済産業省のサポートを受けて2004年に設立された国の機関です。「IT社会を安全・便利・誰でも使えるものにする」ことを目的に、情報セキュリティの強化や、IT人材の育成を主な活動としています。


組織と聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、実際には私たちのような中小企業や自治体、個人事業主などに向けて「今すぐ現場で使える情報」を発信してくれています。


たとえば、経営者向けのIT活用の解説資料や、従業員教育に使えるセキュリティ教材、実際に操作できる診断ツールまで、すべて無料。“知らなかったら損”なレベルのコンテンツが公式サイトにまとまっているので、どこから手をつけたらいいかわからない方には特におすすめです。

(一例)情報セキュリティ 10大脅威 2025 組織編(PDF 全60ページ)




セキュリティ対策の基本を整えるのにぴったり


近年、サイバー攻撃や詐欺メール、偽の請求書など、ネット経由のトラブルが増えています。けれど「うちのような小さな会社に関係あるのかな?」と思って油断していると、意外と狙われやすいのが実情です。


IPAでは、そういった中小企業を守るための「セキュリティ対策ガイドライン」が無償で提供されています。内容は非常に具体的で、「何をどうしたらいいか」が一目でわかるチェックリスト形式。経営者が押さえるべき基本や、従業員が気をつけるポイントも明記されています。


さらに、たった5分で会社のセキュリティレベルがわかる自己診断ツールや、社内教育に使えるパワーポイント資料までそろっています。わかりやすいイラストや図解が多く、セミナーや社内勉強会でもそのまま活用可能。これだけでも、社内の「セキュリティは何となく不安」という状態が、具体的な行動に変わるきっかけになります。

※Soraで作成



社内のITスキルを底上げする「やさしい試験」


次にご紹介したいのが、社員教育の一環としておすすめしたい「ITの基礎を学べる資格試験」です。

※有名どころでは「ITパスポート試験(iパス)」があります


IPAでは、あらゆる業種の方が受けられるやさしいITの試験制度を運営していて、例えば「会社でITをもっと使いこなせるようになってほしい」「メールやデータの扱い方、もう少し全員がちゃんとわかっていれば…」という時にぴったりです。


この試験、実は全国どこでもパソコンで受験できて、パソコン初心者の方でも取り組める内容になっています。合格すると、会社の中でも「ITやセキュリティのことをわかっている人」として信頼される存在になれます。


特に、従業員全体での共通理解を深めることができるので、「ITリテラシーを揃える」「社内のIT力を見える化する」ツールとして導入している企業も増えています。iパスは一人7,500円(税込)でスキルを測れるので、研修よりも手軽に始められるのが魅力です。




トラブル発生時は「安心相談窓口」へ


「なんだか最近パソコンの動きが変だ…」「変なメールをクリックしてしまったかもしれない…」そんなとき、すぐに相談できる相手がいると安心ですよね。


IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」では、専門のスタッフが電話やメールで無料対応してくれます。企業名を名乗らなくても相談できるので、「誰にも言えない不安」でも遠慮なく相談できる仕組みになっています。


また、定期的に「安心相談窓口だより」という簡単なニュースレターも発行されていて、「最近増えている詐欺SMS」や「よくある被害事例」など、朝礼や社内ミーティングでの話題としても使いやすい内容がまとめられています。ITに詳しくない職場でも、危機意識を共有するきっかけになります。


※IPA 情報セキュリティ安心相談窓口 https://www.ipa.go.jp/security/anshin/about.html

※Soraで作成



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まとめ:IPAは“使わなきゃもったいない”


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


IPAは、中小企業や自治体が「これからの時代に必要なこと」を、難しい言葉抜きで、やさしく・丁寧にサポートしてくれる場所です。


ステップ1:ガイドラインや教材で“はじめの一歩”

ステップ2:社員のスキルを底上げする試験で共通言語を作る

ステップ3:困ったときはすぐに相談できる安心感を持つ


この3ステップを知っておくだけで、「うちは何もしていません」とはもう言わなくてよくなります。


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社内での共有資料にしていただいても構いません。ぜひ、身近な対策から一緒に始めてみましょう。

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