【レポート】SNS×AIで観光発信を進化させる
- TADA Masayuki
- 5月28日
- 読了時間: 4分
南予エリア観光事業者のための情報発信ガイド
――1月31日開催「発信力強化セミナー」より――
今、観光事業者に求められる“発信力”とは?
2025年1月31日、南予広域観光プロモーション協議会主催のもと、「発信力強化セミナー」で登壇いたしました。テーマは、SNSとGoogleビジネスプロフィール(GBP)、そして生成AIの活用法。
即実践できるノウハウを詰めこんだセミナーです。

観光におけるSNSとGoogleマップの威力
● 「検索する前に見る」ULSSASの時代へ
近年は旅行者の行動が、「Google検索して予約」ではなく、「SNSで見て気になる→シェア→検索→予約」のULSSAS型に変化しています。特にInstagramやX(旧Twitter)など、ユーザー投稿(UGC)から「行ってみたい」と感じる動機が生まれています。
● Googleマップは“第2のSNS”
スマホで「ココ行きたい!」時などGoogle検索したとき、最上位に出るのは地図情報と写真付きの店舗情報(必ずではありませんが)。店舗や観光地の「顔」になりうるため、写真や動画、口コミへの返信や最新情報などの定期更新が鍵になります。
📌 発信力UPのための基本動作:
SNS投稿に位置情報(ジオタグといいます)を付ける
Googleマップの写真・動画・口コミを増やす
ハッシュタグで横展開を意識(例:「#南予旅」)
※スポットを検索したらマップが表示される場合が多いです

出所:Google検索
Googleビジネスプロフィールで“信頼”を設計する
GBPで整えておきたいのは以下の5項目です:
事業者名と概要(750字まで):検索対策と想いの伝達を兼ねる
営業時間・定休日:一週間ごとの設定が可能
住所・電話番号:経路案内やワンタップ通話に直結
写真・動画:外観・体験・商品など“リアル”を見せる
SNS・公式サイトリンク:深掘り導線をつくる
特にクチコミの扱いが要。低評価ほど閲覧数が多いため、返信で印象を操作できます。
🔁 現場で使える工夫:
チェックアウト時に「投稿お願いします」POPとQRコード
返信テンプレートをあらかじめ作っておく(3行で即返答)
※GBPの口コミガイドラインを必ずお読みください(ガイドライン違反にならないように)
SNS運用:ファンを育てる「小さな習慣」
発信が続かない理由は、「ネタがない」「反応がない」の2つが大半。そこで意識したいのがこの3点です。
メインSNSを決める:写真系ならInstagram、速報ならXなど
“モノ”より“コト”を撮る:調理・接客・体験などをショート動画化
インサイトで分析→改善:保存数や表示回数から改善PDCAを
週3投稿(目安)を1ヶ月続けるだけで、“なんとなく覚えてる”存在になる=単純接触効果が働きます。
でも、忙しくてSNS投稿なんかできない!!!
という悩みはSNSができてからずっと続いていた「悩み」でしたが、生成AIの登場で解決の道が見えてきました。
ChatGPTと音声入力で“作業時間を半分”に
● Whisperで「話すだけ原稿」作成
ChatGPTアプリのマイクをタップして、2~3分話すだけ。「要約して」「SNS用に150字にして」と追加指示を出せば、下書きが完成します。
👂 タイピングが苦手な方や、手が離せない現場でも活用できます。
● 生成AIに頼る際の注意点
固有名詞や日付は念のため検索で裏取り
「データコントロールをオフ」にしてAIの学習を止める
機密情報は仮名に置換、または使わないのが鉄則

“体験×クチコミ”が、最強の観光プロモーションに
来訪者の「楽しかった」「また来たい」は、他の旅人への最高の広告です。それを自然に促す“仕組み”を、今こそ用意しましょう。
🔶 具体的な仕掛け例
SNS映え背景と専用ハッシュタグ → 店頭フォトスポット化
UGCの店内掲示(モニターやPOP) → 「私も投稿したい」心理
※投稿特典 はガイドライン違反になる可能性が高いのでご注意下さい
https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114?
「また行きたい」を「誰かに伝えたい」に変えられれば、ファンがファンを呼ぶ循環が自然と生まれます。

明日からできる3ステップ
Googleビジネスプロフィールを開いて、写真を10枚追加+概要を見直す
メインSNSで「週3投稿(目安)」を宣言&ハッシュタグを固定化
ChatGPTで「今日のSNS投稿案」を音声入力 → 要約(内容チェック) → 投稿へ
クチコミ、位置情報、生成AI。3つのデジタル武器をうまく使って、南予エリアの魅力を“リアルに”届けていきましょう。
📝「情報発信力は、センスよりも習慣。」小さく始めて、続けて、少しずつ磨いていけば、それが地域の力になります。
Commenti