サービス業で生成AIはどこまで使える?宮津商工会議所での90分セミナー報告
- TADA Masayuki

- 4 分前
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こんにちは、合同会社多田EC支援事務所の多田優之です。
2026年7月17日の夜、京都府北部の宮津商工会議所さんで生成AIセミナーの講師を務めました。テーマは「AIを仕事に活かそう ~サービス業で使える事例を紹介~」。会場はほぼ定員いっぱいで、皆さんが一生懸命スマホやPCを触ってくださる熱気に、話す側も力が入りました。90分の予定は、気づけば2分オーバーです。

今回は、その90分で何をやったか、参加者さんがどこでつまずいたかをまとめます。セミナーを企画する支援機関のご担当者さんにも、お役に立てればと思います。
夜18時開催、スマホ持ち込み歓迎。部会企画の生成AIセミナー
会場は宮津市福祉・教育総合プラザ(ミップル)。宮津商工会議所の環境・サービス部会さんの企画で、金曜の18時から19時30分という設定でした。営業を終えてから参加できる時間帯です。フタを開ければ他の部会の方も大勢来てくださり、ほぼ満席になりました。

対象はサービス業の事業者さん。理美容、クリーニング、医院、エステなど、5月の打ち合わせで「物販よりサービス業の会員さんが多い」とうかがっていました。それなら、と中身を組み替えました。昨年9月、北大阪商工会議所さんの80名超のセミナーで手応えのあった「ここまでできる10連発」という型があります。ただ、今回はツール名を並べる構成をやめました。「チラシを作る」「口コミに返信する」といった業務の場面ごとに並べ直しています。
もうひとつ、チラシに《スマホ・PC持ち込み大歓迎、後半30分質問コーナー》と入れてもらいました。見るだけのセミナーより、触りながらのほうが苦手意識は減ります。これは打ち合わせの段階で、ご担当の方と決めたことです。

前半60分は講演、ライブ実演は4本に絞りました
90分すべてを講義にはしませんでした。前半60分で生成AIの仕組みと注意点、そしてライブ実演。後半30分は「なんでも相談タイム」です。参加者は、生成AIが全く初めての方と触ったことのある方がほぼ半々。仕組みの説明から実演へ引き上げる二段構えです。
実演したのは4本だけ。店舗写真1枚からのチラシ作成、★1の口コミへの返信文3パターン、スマホを通訳にする音声モード、写真が約10秒の動画になる動画生成です。残りの6本(Gemini Notebookや議事録AIなど)は30秒ずつのダイジェストに。「気になったものは相談タイムで一緒に触りましょう」と引きを作りました。
チラシ作成は、果物店さんのスイカ販売キャンペーンを例にしました。店の写真1枚と伝えたい文言だけで、A4チラシの案がその場で出てきます。コツはひと言、《AIっぽくしないで》と足すこと。これだけで仕上がりがぐっと自然になります。
反応が大きかったのは口コミ返信でした。題材は地方都市の理髪店さんの実例です。「最低です」から始まる★1の口コミに、丁寧・親しみ・お詫びの3パターンの返信文をAIに書かせて見せる。窓口相談でも「悪い口コミに腹が立つけど、放置している」という声は本当に多いんです。★4や5より、★1や2への返信こそ他のお客さんに見られている。そんな話をすると、メモを取る手が増えました。
写真が動き出す動画生成では、GeminiとVidsを使いました。ぎこちなさ?にちょっとした笑いも。なお動画生成は有料プラン(月725円から。2026年7月時点)の機能なので、無料版との違いの説明とセットでお見せしました。
配布資料を作った後に、ChatGPT 5.6が出ました
生成AIセミナーの一番の難所は、内容の鮮度です。
私は資料を開催の1週間前から数日前に作ります。それでも今回は、資料を送った後にChatGPTの新モデル5.6が発表されました。行きの電車の中で慌てて差し込みスライドを作り、当日は「配布資料とページ番号がずれてすみません」と謝ることに。しかも当日の朝と夕方でアプリの画面表示がまた変わっていて、登壇直前に確認し直しました。正直、焦りました。

大げさではなく、生成AIは月に一度は大きな変化があります。半年前の資料の使い回しは、まず効きません。講師を選ぶ側の支援機関さんにとっても、ここは確認ポイントだと思います。その資料、いつ時点の情報ですか?と。
「画像を作って」と頼んだのに、文章しか返ってこない?
後半の相談タイムは、私が席の間をぐるぐる回りながら、全員でスマホを触る時間にしました。
まず、入力内容がAIの学習に使われないようにする設定(データコントロール)を全員で確認。続けて「自分のお店の名前をAIに聞いてみてください」というワークをやりました。終了したはずの昔のサービスが出てきたり、住所が古いままだったり。AIに自分の店がどう答えられているかを知ると、皆さんの目の色が変わります。
印象に残ったのは、「画像を作って」と頼んでいるのに文章しか返ってこない、という方が2人いたこと。これ、生成AIあるあるです。AIは過去のやり取りを頑固に引っ張るので、新しいチャットを開くとあっさり直ります。もうひとつ、入力欄の「+」ボタンの中には「画像を作成する」というボタンが隠れています。この日一番「知らなかった」の声が出たのは、この小ネタでした。
こうしたつまずきは、講義だけでは拾えません。《60分話して、30分触る》。少人数の生成AIセミナーなら、この配分をおすすめします。
セミナー企画のご担当者さんへ
夜の時間帯にスマホ持ち込み型で開く形は、日中に店を空けられないサービス業の方の参加ハードルを下げられます。定員40名ほどの規模なら、後半に個別フォローの時間を組み込むことも可能です。業種構成を事前に教えていただければ、今回のように中身を組み替えます。
セミナー後は、近くのビアガーデンでの懇親会にも参加しました。セミナー中には出なかった突っ込んだ質問や、ここだけのひそひそ話も飛び出して、気づけば2時間。私のほうが勉強させていただく場面も多い夜でした。講演だけで帰らず、こうした場までご一緒するのも大事にしています。

宮津商工会議所の皆さま、夜遅くまでご参加くださった皆さま、懇親会にもご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。セミナー中に宮津名物を「焼きそばラーメン」と言い間違えて、会場から「カレー焼きそば!」とすかさず訂正をいただいたのは内緒です。あの盛り上がりなら、次はもう一歩踏み込んだ実地演習もできそうです。
私は京都府内の商工会・商工会議所さんを中心に、専門家派遣やセミナー講師の仕事をしてきました。生成AIセミナーや職員研修のご相談は、当事務所のお問い合わせフォームからどうぞ。最新情報はInstagramやXでも発信中です。
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次の日は電車の時間があったので、道の駅など市内観光もできました。せっかくのご縁、地元のお店で食べたい買ったりしたいので。最後に宮津城跡の「太鼓門」を見て(撮影して)帰りました。









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